2011年5月アーカイブ

今月は出張が多く、家を離れることが多かった中、

中学生になったばかりの長女が不登校になりました。

 

最初は体調を崩して休んだのですが、

どうやらそれだけではない様子。

 

聞いてみると

友達が「中島は学校の窓から落ちて死んじゃった」と言ったそうなんです。

 

その子からは他にもいろいろ言われているみたいですが、

その一言で長女は学校に行かれなくなりました。

 

「ママや先生からその子に話をするのはやめて欲しい。

自分で考えて、自分から言うから。」

と長女は言いました。

 

ママは家にいない。

友達が怖い。

孤独感の中にいたのでしょう。

さみしくてさみしくて、毎日メロメロ泣いて電話してきます。

 

中学校の担任にも相談しました。

担任も適切に対応してくれました。

 

私は娘が自殺してしまったらどうしようという不安に襲われます。

なぜならば、私の弟が自殺しているからです。

傍にいてあげたい。でも、できない。

 

とにかく、物理的には離れているけど、一緒にいるようにしました。

できるだけ、電話をするようにしました。

そして、娘の気持ちを受けとめました。

 

学校へ来ない理由に『お母さんと電話できるから』と担任に長女が言ったそうです。

確かに、私が引きとめていることもあるなあと・・・

「今日の会場は電話できないからね。」と電話する回数を減らしました。

 

少しずつ、長女に変化が現れました。

休んでいる最中、私の代わりに毎日洗濯をしてくれました。

次女を送り出してくれていました。

 

「今、何しているの?」というメールに

「くつろいでる。」という返信が。

そして、今日はうどんを作ったと。

手打ちです。

 

ああ、大丈夫だなあと私も安心しました。

 

そして、長女の口から

「明日、学校に行ってくる」と。

 

友達のことは、今回はなかったことにして、何も言わないことにしたと。

長女なりに相手との距離感を考えていたようです。

 

しかし、その日の夜、また泣いて電話をよこしました。

次の日の朝も、泣いて「やっぱり学校へ行きたくなくなっちゃった」と電話をしてきました。

 

いつもの私なら「学校行かなくてもいいよ」って言っていたに違いありません。

でも、今回は、私が方向性を示すことは意識的にやめました。

長女は私のその言葉を待っていたような感じがしました。

 

私はただ、受けとめるようにしました。

 

そして、ひとしきり泣いた長女は

「じゃあ、今から学校へ行ってくるね。」と言って出かけていきました。

 

大きな壁を自分で乗り越えて行きました。

 

その後、練習はほとんどしなかった運動会に参加することもできたし、

今日も元気に遠足に出かけて行きました。

 

他のお友達にも支えられて、

親子ともども一回り成長できたことを感じる出来事でした。

 

存在に対するマイナスのストロークは、

相手に与えるダメージがどんなに大きいことか・・・

上記の発言をしたそのお友達にも、彼女のために、なんらかの形で伝えてあげようと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中島 啓子
プラチナ・コンシェルジュ 所属
BCBファシリテータ
ファイナンシャル・プランナー
主婦層を対象とした講演から企業研修まで幅広く講師活動を展開している。
窓口・渉外担当者向けに、BCBのコミュニケーションスキルを取り入れた、顧客との距離を縮めるアプローチ法などを伝えている。

(株)プラチナ・コンシェルジュへ:
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